癖の強い~を英語で strong habit は誤り あてにならない自動翻訳
「悪い癖」などの「癖」に相当する英語は、誰もが知っているhabit です。
では、「癖が強い人」という時の「癖」もhabitで良いでしょうか。
有名なだけに、癖と言う日本語が出てきたとき思考停止でhabitと訳してしまいがちですが、これでは意味が通じません。
間違えやすい理由は、日本語の「癖」にはいろいろな意味があるせいです。
我々日本人は普段無意識に使っているので気がつきませんが、この「癖」は英訳では大変注意が必要な単語なのです。
・悪い癖がある
・癖の強い人
・癖になる味
この3つの中の「癖」は、英語ではすべて違う単語を使うのです。
癖の強い~を英語で strong habit は不正解
【もくじ】
- 「悪い癖」英訳
- 「癖の強い人」英訳
- 「癖になる味」英訳
- 「癖毛」英訳
- あてにならない自動翻訳
「悪い癖」英訳
「悪い癖」の「癖」に相当する英語は、誰もが知っているhabit で正解です。
【例】
・He has a nasty habit. 彼は悪い癖がある
・I have a habit of crossing my legs. 私は足を組む癖がある
「癖の強い人」英訳
「癖が強い」を英訳するとしたら何と言いますか?
多くの人が He has a strong habit. と答えたくなります。でもこれでは意味が通じません。
まず日本語で考えてみましょう。
「癖が強い」とはどういうことか?
「変わっている」「普通とは違う」「めったに見ない性質」などという意味です。
「癖」という日本語に引っ張られないで英訳すると、weird, odd, eccentricなどを使うのが適切です。
【例】
・He is an eccentric person. 彼は癖が強い人だ(彼は変わった人だ)
・She is weird. 彼女は癖が強い(彼女は変わっている)
・He is a odd man. 彼は癖の強いヤツだ(彼は変わり者だ)
「癖になる味」英訳
habit の意味は習慣という意味の「癖」ですね。癖になる味の「癖」とは違いますよね?
癖になる味というのは、「やめられない」「中毒になる」という意味に近いかなと思います。
addict が適当だと思います。addictは、麻薬中毒を表現する場合が多いですが、英語はとかく「大げさ」に言いがちですので、ピッタリではないでしょうか。
【例】
・This candy make me addicted.このキャンディーは癖になるね。
・I am going to be adducted to this taste. この味は癖になりそうだ。
「癖毛」英訳
筆者のお悩みは「癖毛」ですが、この「癖毛」という言葉がなんだかよい気がしません(笑)。
天然パーマ(天パ)ならまだ良いイメージなのですが、、、。
天然=natural パーマは実際はパーマかけたわけではないためpermは使いません。
・I have natural curled hair. 私の髪は天パです
(くるくるカールではなくて、ナミナミ天パ=natural wavy hair )
あてにならない自動翻訳
以下は皆さんがよく使うGoogle 翻訳、Weblio翻訳をつかって「彼は癖が強い」を試しに英訳してもらった結果になります。両方、ちょっとこれは違うなぁ という訳ですね。
He is stubborn. ⇒ 「変わり者」と言いたいのに「頑固」という意味にすり替わっていますね。
He is strong in a habit ⇒ 「習慣において強いです」まったく違う意味に。
というわけで、やはり翻訳は二つの言語に長けた「人間」が必要になってきます。⇒英文ライティングを上達させるには 添削しかない!
癖の強い~を英語で strong habit は不正解 あてにならない自動翻訳【まとめ」
・癖を英訳するときは、habit(癖)・ addicted(中毒の)・weird(変な)がある
・英訳するときは自動翻訳を鵜呑みにしてはいけない