日本のあいづちは多すぎる! 英語で良い聞き手とは
英語で会話するときに、日本語と同じような頻度であいづちを打っていませんか?
実は、英語はあいづちが少ないほど「良い聞き手」とされています。
日本人にとってあいづちをしないで聞くことは非常に抵抗があるでしょう。
なぜなら、日本語では、「うんうん」「へぇー」「なるほど」「確かに」などとたくさん相槌を入れることで良い聞き手とされているからです。
筆者はアメリカ19年目になりますが、初心者のころは「よい聞き手」になるため「あいづち」をいかにうたないかを特訓しました。
この記事では、英語圏での相槌の事情を解説しております。
お読みいたければ、英語会話において「良い聞き手」になれます。
日本の相槌は多すぎ 英語で良い聞き手とは
もくじ
- 日本の相槌は特殊
- 頻繁な相槌が失礼 うんうん、へえ、そうなんだ
- 「ちゃんと聞いているよ」アピール
- 女性のほうが相槌は多め
- Oh, really? が好きな日本人
- 相手の話が終わったらかけよう、このことば
- 電話での会話でが一番のチャレンジ
日本の相槌は特殊
英語版Wikipedia には ”Aizuchi” という項目があり、日本特有の「頻繁な、反応」とコメントされるほど、日本語のあいづちは特殊ということになっています。
日本語での会話は1分に15から20回もの相づちとうなずきが使用されるとの研究があります。
引用:半沢千絵美 著 日本語学習者の聞き手としての行動―相づちとうなずきの使用と認識の結果から
日本語ではあいづちは、良い会話にはなくてはならないものなのです。
頻繁な相槌は失礼 うんうん、へえ、そうなんだ
日本人の会話での頻繁なあいづちは英語圏の人にはこのように感じます。
- 発言の途中でいちいち割り込まれて、話しにくい。
- 気になって話そうと思ったことを忘れてしまう。
- なぜ、終わりまで聞いてくれないのかと思う。
- 言いたいことを早く切り上げなくてはいけないのかな、とあせる。
「ちゃんと聞いているよ」アピール を英語では
ネイティブと英語で会話していて、自分が話しているときに、ずっと黙って目を見つめられて、居心地わるく感じたことはありませんか?
それが聞き手としての会話のグッドマナーなのです。
覚えていてください、相手が黙っているほど真剣に聞いてくれているアピールだということを。
話が一段落したところ、またはよほど長く沈黙したときに then? (それで?)程度のあいづちはあるでしょう。
✅忍耐強く話し終えるまで待とうという態度が紳士・淑女なのです。
英語でも 聞き手が女性だと相槌は多め
聞き手が女性の場合、
Oh! No!(そりゃひどいわね)
Wow!(まあっ!)
などのあいづちはあります。
いっぽう、男性は黙ったまま身じろぎもせず終わりまで聞く、それが西洋的な「男らしいさ」とされているようです。
Oh, really? が好きな日本人
日本人の英会話を聞いていると、日本語会話のときと同じトーンで、文中に、
Oh, really?
連発しているのを耳にします。
Oh, really? を頻繁に使うのは日本人だけなので、どんなに発音が良くてもこの一言で、日本人っぽさが出てしまいます。
本場っぽくカッコよく英語を話したいという方は、この言葉をこらえてください。
✅黙っていることがどうしてもつらい人は、うなづくだけにすると少しは気持ちがラクです。
相手の話が終わったときに かけたいことば
- 素晴らしい!amazing excellent fantastic incredible awesome 意味と違い
- それはひどいね~bad の比較級とhorrible terrible awful の違い
一番のチャレンジは 電話での英会話
面と向かっての会話なら、黙って聞かれてもアイコンタクトや、うなづきを見れば、ああ聞いてくれていると感じることができます。
最大のチャレンジは、電話の会話です。
顔が見えないので、きっとあなたは自分が話している間、相手の沈黙に居心地の悪さを感じると思います。
筆者も慣れるまで、これが大変苦手でした。
電話で受話器の向こうからはうんともすんとも聞こえない、この沈黙が緊張したものです。電話が切れてるのかなと思い、Hello?(もしもし) と声をかけてしまい、I’m listening.(聞いてますよ) といわれ恥ずかしい思い出があります。
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日本の相槌は多すぎ 英語で良い聞き手とは【まとめ】
- 相手の話の途中では、だまって聞く。それがマナー。
- うなづくだけにしておきましょう。