イチローの英語スピーチ 引退セレモニーでの名言と英文表現
イチローの引退の英語スピーチで、彼の英語力や人間性が話題になりましたね。
イチロー45歳、2019年シアトルの Safeco Field でのスピーチです。
イチローが公の場では英語で話しているのをあまり公開されていませんので、彼がどのくらいの英語力があるのかは未知でした。
彼の堂々とした態度と声量、発音、ユーモアのタイミングといい、英語力は本物だと思います。
この引退スピーチから、イチローがどれほど謙虚で、情熱をもったプレイヤーだったのかを知りました。
このまま分析しないのはもったいないと、本記事を執筆いたしました。
Ichiro 引退スピーチ 名言集
- I’m so nervous.
大変緊張しています
あのイチローも、緊張するんだ!と、とても勇気づけられますね。欧米では、緊張していることをこういう場で公言することが当たり前です。
公言することで、緊張も緩和される効果がありますので、絶対おすすめのフレーズです。
- Yeah, let’s do it.
よし、やりましょう
聴衆に言っているというより、緊張している自分を鼓舞しての一言。
- The one you got was 27 years old, small, skinny, and unknown.
あなた方が得たのは、27歳の小柄でやせっぽちの、無名なプレイヤーでした
The one you got ここまでが主語。そして、この中のyou とは「チーム、マリナーズ」のことを指しています。
関係代名詞 whomが省略された形(The one whom you got )です。
- They inspired me to raise my game to a higher level.
彼らが, 私の野球を高みへと奮い立たせてくれたのです
inspired~で「~を激励する」「~触発する」という意味です。
「彼らの激励のおかげで」と、感謝を暗に述べています。
- As I look back to my career, if there’s anything that gives me pride, it is that I overcame the daily challenges and I have an equal passion for each day from the first one in 2001 to the last one in 2019.
自分のキャリアをふりかえり、もし誇りといえるものがあるとすれば、2001年初日から2019年最終日まで、一日一日挑戦を果たし、一日一日同じ情熱を持ち続けられたことであります
「もし誇りというものがあるのなら」if there’s anything that gives me pride
と謙虚な前置きがあります。
彼にとっては日々変わらぬ挑戦と情熱を保つことというのは、「誇りである」ときっぱり言い放つようなものではなく、「当たり前のこと」だったのですね。
- These last days are just as important as the first ones and all those in between. Every day you need to go about your business with the same passion.
最後というのは、初日からこれまでの期間ほどに大切なものです。毎日、同じ情熱を持って臨むということが必要です
スピーチの中でpassion 情熱ということばが繰り返されてます。
変わらぬ情熱 常にベストの姿勢で臨むこと それが彼がもっとも大事にしていたことだと伝わってきますね。
イチローの英語スピーチ 引退セレモニーでの名言と英文表現【まとめ】
「誰かにスピーチ文を書いてもらったんじゃない?」という意見がありました。
若干のネイティブチェック手直しが加えられたかもしれませんが、原文は彼の物だと筆者は推測します。
デヴィー夫人もそうですが、表情やジェスチャーで自分の原稿かどうかがわかります。
人の書いた文章をあのように生き生きと読めるでしょうか。
ジョークを交えたときの彼のあのいたずらな表情、自分の言葉で話しているからこそです。
イチローはチームとメンバーとリスペクトし、大切にしたからコミュニケーションをとりつづける努力を惜しみなくつづけた。
変わることのない情熱が、英語スキルを上げられたのだと思います。